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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科3巻8号

1975年08月発行

文献概要

症例

視束上部の奇形腫による中枢性高ナトリウム血症について

著者: 伊藤治英1 島利夫1 杉野実1 山本信二郎1 黒田満彦2

所属機関: 1金沢大学脳神経外科 2金沢大学第2内科

ページ範囲:P.691 - P.696

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 Allott(1939)1)は,はじめて,高Na血症,高Cl血症,および,尿中へのK排泄減少を示した症例において胃に異常がなく,これに対し中枢神経系に障害のあるものを観察し,症状が腎の神経性,またはホルモン性調節異常に基因すると推定した.それ以来,種々の脳疾患で高Na血症の報告がみられ,その発生機転が論議されてきた7,12,18).自験例のうち,高Na血症,高Cl血症が第Ⅲ脳室前部に発生した奇形腫による視床下部破壊に基因すると考えられる症例について報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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