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症例
急性脊髄硬膜外膿瘍の手術治験例
著者: 小林達也13 岡村和彦13 杉浦満男13 中根藤七13 飯田光男2
所属機関: 1市立岡崎病院脳神経外科 2市立岡崎病院神経内科 3名古屋大学脳神経外科
ページ範囲:P.697 - P.702
文献購入ページに移動急性脊髄硬膜外膿瘍は,比較的稀な疾患であり,近年抗生物質の発達と共に,その頻度は,更に減少したといわれている2).しかし,適切な治療が行われなければ,重篤な神経症状を遺す点,その早期診断,早期治療が重要である.
治療の原則は4),早期予術による排膿と脊髄の減圧であり,これに加えて有効な抗生物質の投与である.本邦では著者らの知る限り,かかる急性例の手術による完全治癒の報告はみられない.最近著者らは外傷に続発し,典型的な症状を呈した急性胸髄硬膜外膿瘍の1例を経験し,推弓切除術と強力なで化学療法により全治せしめたので,文献的考察を加え報告する.
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