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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科3巻9号

1975年09月発行

文献概要

研究

実験的上矢状静脈洞閉塞の病態(第1報)—実験的上矢状静脈洞閉塞時の髄液循環について

著者: 宮上光祐1 中村三郎1 森安信雄1

所属機関: 1日本大学脳神経外科

ページ範囲:P.739 - P.745

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Ⅰ.緒言
 髄液の吸収経路についてはWeed(1914)22)以来,Arachnoid villiを経た上矢状静脈洞内への吸収経路が主要経路とされている.これ以外に脈絡叢,脳室壁ependyma,Pia-arachnoidの血管,神経鞘,リンパ系などが考えられているが確立された定説はない.
 主要な髄液吸収経路と考えられているarachnoid villiを経た上矢状静脈洞への吸収経路が閉鎖された場合に,いかなる髄液循環動態を示し,いかなる吸収経路を経るか,さらにこの上矢状洞閉塞の際に静脈血の還流障害とともに,araclmojd villiを経た上矢状静脈洞への髄液流出障害のため頭蓋内圧亢進が生ずるが,これらは臨床上非常に興味ある課題である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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