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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科3巻9号

1975年09月発行

文献概要

研究

脳血管攣縮に関する実験的研究—脳血管攣縮に対する薬剤の効果及び交感神経の関与について

著者: 野田哲1

所属機関: 1名古屋大学脳神経外科

ページ範囲:P.747 - P.755

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Ⅰ.はじめに
 脳動脈瘤破裂後の脳血管撮影でしばしば脳動脈攣縮が見られる.この脳動脈攣縮は脳動脈瘤破裂後数日から数週間にわたって認められ,患者の病状,予後に重要な影響を及ぼす.この様な脳動脈攣縮の病態を解明する為に多くの研究かなされたが,最近脳動脈瘤破裂後の血管攣縮は二相性に変動することがBrawley2),杉浦31),鈴木32),Echlin4)等により実験的に証明された.
 即ちBrawley2)は犬を用い前大脳動脈破裂後の内径動脈径の変動をstrain gaugeにより追究し,脳動脈攣縮を血管破裂後数分で出現し60分間続く急性期と3-4時間後に始まり数日間続く慢性期に分類した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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