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文献概要
集中連載 21世紀の脳神経外科
連載にあたって
著者: 大本堯史1
所属機関: 1岡山大学大学院医歯学総合研究科神経病態外科学(脳神経外科)
ページ範囲:P.7 - P.11
文献購入ページに移動Ⅰ.はじめに
脳神経外科は約100年の歴史をもつが,顕微鏡手術が開始されてから現在までの約30年間は急速な進歩と発展を遂げてきた.CT,MRIを中心とした画像診断,脳の循環・代謝や局所脳機能の検査法など,あらゆる分野の進歩に加えて手術機器が次々と開発され,脳神経外科手術は著しく進歩してきた.
最近は,脳機能の確実な温存を目的として,術中モニタリングの併用やナビゲーション手術が普遍的となり,顕微鏡手術も完成の域に達しつつある.近年,低侵襲手術の有用性が強調され,最小の侵襲で最大の効果をあげるために手術法の改良や神経内視鏡の開発も進んでいる.脳血管性疾患に対しては,血管内手術が急速に進歩し,その適応を拡大しつつある.一方,定位的放射線治療も腫瘍,血管性疾患を問わず治療成績からみた適応は固まりつつある.
脳神経外科は約100年の歴史をもつが,顕微鏡手術が開始されてから現在までの約30年間は急速な進歩と発展を遂げてきた.CT,MRIを中心とした画像診断,脳の循環・代謝や局所脳機能の検査法など,あらゆる分野の進歩に加えて手術機器が次々と開発され,脳神経外科手術は著しく進歩してきた.
最近は,脳機能の確実な温存を目的として,術中モニタリングの併用やナビゲーション手術が普遍的となり,顕微鏡手術も完成の域に達しつつある.近年,低侵襲手術の有用性が強調され,最小の侵襲で最大の効果をあげるために手術法の改良や神経内視鏡の開発も進んでいる.脳血管性疾患に対しては,血管内手術が急速に進歩し,その適応を拡大しつつある.一方,定位的放射線治療も腫瘍,血管性疾患を問わず治療成績からみた適応は固まりつつある.
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