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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科30巻1号

2002年01月発行

文献概要

症例

副腎皮質ステロイド減量中に発症した良性頭蓋内圧亢進症の1例

著者: 三枝邦康1 武井秀憲1 宍戸恒郎1 大木純1 直江伸行1 大野喜久郎2

所属機関: 1榛原総合病院脳神経外科 2東京医科歯科大学脳神経外科

ページ範囲:P.57 - P.62

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Ⅰ.はじめに
 良性頭蓋内圧亢進症(benign intracranial hyper-tension;BIH)は,頭蓋内圧亢進症状があるにもかかわらず頭蓋内占拠性病変を認めず,一般に良好な経過をたどる疾患群とされる.しかし,視力障害等が後遺症として残る場合もあり,必ずしも良性とは言い切れない2).今回われわれは,副腎皮質ステロイド長期服用後の減量中に発症し,視力障害を来した良性頭蓋内圧亢進症の1例を経験した.BIHの原因は多様性に富むが,副腎皮質ステロイド減量が原因と考えられる報告は,検索し得た限りでは,9例しかないため,若干の文献的考察を加え報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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