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報告記
—第41回 韓国脳神経外科学会—(ソウル,2001年10月10日〜13日)
著者: 波出石弘1
所属機関: 1秋田県立脳血管研究センター脳神経外科
ページ範囲:P.105 - P.106
文献購入ページに移動2001年10月10日より韓国ソウルで行われた第41回韓国脳神経外科学会に出席した.韓国では年2回の総会が行われるが,春は地方都市で,秋はソウルで開催されるとのこと.今回はソウル国立大学Byung-Kyu Cho教授が会長を務められ,ホテルグランドインターコンチネンタル—ソウルで4日間にわたり行われた.内外から多数が参加し盛大に挙行されたが,米国多発テロ事件の影響で欧米からの出席者が少なかったことが残念であった.この年次総会は韓国脳神経外科学会創立40周年を記念する会でもあった.その設立は朝鮮戦争休戦(1953年7月)から8年後の1961年3月11日であり,復興さなかの困難を伴ったものであったと想像される.
ハンズオンの開催も含め学会の運営は米国流のスマートなものであった.発表はラップトップコンピューターか,Power Point(Windows)で用意されたCDを持参し行われた.外傷,脊椎疾患,脳腫瘍,脳血管障害,小児奇形や機能脳神経外科など全ての分野について幅広く報告と討議が行われた.ハングルで発表されるため正確な内容把握は困難であったが,3D-CTAのみによる脳動脈瘤手術の是非や重症くも膜下出血の手術適応など,われわれが日頃論議している内容が熱心に論じられていた.
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