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研究
出血を来しやすい硬膜動静脈瘻について
著者: 西田あゆみ12 杉生憲志1 勝間田篤1 日下昇1 中嶋裕之1 大本堯史1
所属機関: 1岡山大学大学院医歯学総合研究科神経病態外科学(脳神経外科) 2岡山大学大学医学部脳神経外科
ページ範囲:P.1059 - P.1064
文献購入ページに移動硬膜動静脈瘻(dural arteriovenous fistula:dAVF)は,静脈洞壁に存在する硬膜血管の動静脈シャントと考えられているが,その病因,病態,予後については未だ不明な点が多い.一般的には耳鳴りや拍動性頭痛などの症状で発症し,緩徐な経過をたどる予後良好の疾患であると考えられているが,脳内出血,くも膜下出血,静脈性梗塞等による急性発症で重篤な症状を呈する例も存在する.今回われわれは自験例について検討し,出血を来しやすいdAVFについて文献的考察を交えて報告する.
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