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症例
放射線照射により生じた頸部頸動脈狭窄に対してステント留置術を行った3症例
著者: 北村淳1 黒田敏1 牛越聡2 古川浩司1 浅野剛2 七戸秀夫1 宝金清博3 岩﨑喜信1 斉藤久壽4 三森研自5
所属機関: 1北海道大学大学院医学研究科脳神経外科 2北海道大学大学院医学研究科放射線科 3札幌医科大学脳神経外科 4札幌麻生脳神経外科病院 5北海道脳神経外科記念病院
ページ範囲:P.1097 - P.1102
文献購入ページに移動放射線照射による頸部頸動脈狭窄症では,通常の頸動脈内膜剥離術(carotid endarterectomy:CEA)と異なり,周囲組織の癒着による頸動脈の露出が困難な場合や,血管全層にわたる病変のため肥厚内膜の剥離が困難な場合が多いとされている.近年,本疾患に対する治療法として,ステントを併用した経皮的血管形成術(percutaneous transluminal angioplasty:PTA)の有用性が報告されている5,11)が症例数は非常に少なく,また本邦における報告はきわめて少ない.今回,われわれは,本疾患を有する3症例に対して,ステントを併用した血管形成術を行い,良好な結果を得たので報告する.
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