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症例
著明な骨破壊と脊柱管内上方進展を認めた巨大仙骨部神経鞘腫の1例
著者: 北村淳1 飛騨一利1 関俊隆1 岩﨑喜信1
所属機関: 1北海道大学大学院医学研究科脳神経外科
ページ範囲:P.1203 - P.1208
文献購入ページに移動脊髄腫瘍の中で神経鞘腫は最も頻度の高い疾患であるが,仙骨および腸骨の著明な骨破壊を来したという報告は少なく,さらに脊柱管内を上方に進展したものは極めて稀である.文献上,広範な骨破壊を認めた仙骨部巨大神経鞘腫は自験例を含め過去30例報告されており,そのうち,腰椎の脊柱管内への上方進展したものは5例のみであった12,16,17,25).
今回われわれは,L4レベルまで上方進展した仙骨部巨大神経鞘腫の1例を経験したので報告する.
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