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症例
急性硬膜下血腫と脳内血腫をほぼ同時に形成し発症したと思われる細菌性脳動脈瘤の1例
著者: 杉野敏之1 山本一夫1 木戸岡実1 大塚信一1
所属機関: 1大津赤十字病院脳神経外科
ページ範囲:P.1211 - P.1215
文献購入ページに移動細菌性脳動脈瘤は比較的稀な疾患であり,その発症様式は一般にくも膜下出血や脳内出血が多い.末梢性脳動脈瘤による急性硬膜下血腫の報告は少なく,その中でも細菌性脳動脈瘤によるものは,われわれが渉猟し得た限りでは,過去に7例の報告3,4,11,13,16,18,26)があるのみである.
われわれは,細菌性と考えられる末梢性中大脳動脈瘤からの出血による急性硬膜下血腫と脳内出血の合併例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する.
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