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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科30巻11号

2002年11月発行

文献概要

症例

感染経路が不明な孤発性脳有鉤嚢虫症の1手術例

著者: 松永成生14 浅田裕幸1 周藤高1 濱田幸一1 猪森茂雄1 河村俊治2 濱田篤郎3 奥沢英一3

所属機関: 1横浜労災病院脳神経外科 2横浜労災病院病理部 3横浜労災病院海外勤務健康管理センター 4横浜南共済病院脳神経外科

ページ範囲:P.1223 - P.1228

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Ⅰ.はじめに
 脳有鉤嚢虫症は本邦では稀であるが12),ヒト中枢神経系への寄生虫感染症としては最もよくみられる疾患である1,2).臨床症状では痙攣発作や頭蓋内圧亢進症状を認めるが特異的なものはなく,また画像所見においてもCT,MRIでは石灰化像や造影効果を伴った嚢胞性病変を呈するのみで5,8,13),診断は必ずしも容易ではない2).今回われわれは脳実質内の弧発性脳有鉤嚢虫症の1例を経験したので,その画像の経時的変化および感染経路に関し文献的考察を加えて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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