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特別寄稿
脳血管内治療のトレーニングについて
著者: 杉生憲志1 徳永浩司1 伊達勲1 大本堯史1
所属機関: 1岡山大学脳神経外科
ページ範囲:P.1231 - P.1237
文献購入ページに移動脳神経血管内治療はその低侵襲性に加え,近年のカテーテル・塞栓物質等手術機器の開発・改良等に伴ってその安全性・有効性が高まり,急速に発展してきた.本治療は開頭術に比して低侵襲であるが,それゆえに術者には高度な知識・技術・経験が要求される.しかし,本治療はいまだ新しい分野であり,特に本邦では欧米に比べて施設あたりの症例数が少ない傾向にあることから,安易な適応拡大や術者の経験不足からくる合併症の増加も懸念され,適切なトレーニングが望まれている.このような事情をふまえ,本年より脳神経血管内治療学会認定医制度が発足し,全国で48名の指導医が選出され,試験を経て約100名の専門医が認定される見込みである.
岡山大学脳神経外科では国内でもいち早く本治療に取り組み実績をあげてきた.今回当科で行っている脳血管内手術トレーニングの実際について報告する.本稿が血管内手術を志す,特に若い脳神経外科医の一助となれば幸いである.
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