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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科30巻12号

2002年12月発行

文献概要

研究

男性プロラクチン産生腺腫の治療成績

著者: 岩井謙育1 山中一浩1 石黒友也1 森川俊枝1 松阪康弘1 小宮山雅樹1 安井敏裕1

所属機関: 1大阪市立総合医療センター脳神経外科

ページ範囲:P.1285 - P.1292

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Ⅰ.はじめに
 プロラクチン産生腺腫(プロラクチノーマ)は,女性では月経周期の異常や乳汁漏出を主症状とし,microadenomaで診断されることが多い.しかし,男性例では,高プロラクチン(PRL)血症の主症状は射精障害や性欲の低下であり,早期の診断が難しく腫瘍が非常に大きくなってから診断される症例が多い7).プロラクチノーマに対するドーパミン(DA)作動薬の投与は,血清PRL値の低下と腫瘍縮小効果の両面で有効であり,現在ではプロラクチノーマの治療の第一選択は,腫瘍の大きさにかかわらず手術摘出からDA作動薬になっている3,9,22,25).今回われわれは,薬物治療を第1選択として治療を行ってきた男性プロラクチノーマについて,その治療成績を検討した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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