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研究
男性プロラクチン産生腺腫の治療成績
著者: 岩井謙育1 山中一浩1 石黒友也1 森川俊枝1 松阪康弘1 小宮山雅樹1 安井敏裕1
所属機関: 1大阪市立総合医療センター脳神経外科
ページ範囲:P.1285 - P.1292
文献購入ページに移動プロラクチン産生腺腫(プロラクチノーマ)は,女性では月経周期の異常や乳汁漏出を主症状とし,microadenomaで診断されることが多い.しかし,男性例では,高プロラクチン(PRL)血症の主症状は射精障害や性欲の低下であり,早期の診断が難しく腫瘍が非常に大きくなってから診断される症例が多い7).プロラクチノーマに対するドーパミン(DA)作動薬の投与は,血清PRL値の低下と腫瘍縮小効果の両面で有効であり,現在ではプロラクチノーマの治療の第一選択は,腫瘍の大きさにかかわらず手術摘出からDA作動薬になっている3,9,22,25).今回われわれは,薬物治療を第1選択として治療を行ってきた男性プロラクチノーマについて,その治療成績を検討した.
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