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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科30巻2号

2002年02月発行

文献概要

解剖を中心とした脳神経手術手技

頭蓋骨早期癒合症の治療—形成外科的手技

著者: 栗原邦弘12

所属機関: 1東京慈恵会医科大学形成外科 2東京慈恵会医科大学形成外科学

ページ範囲:P.155 - P.162

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Ⅰ.はじめに
 頭蓋骨早期癒合症はsimple craniosynostosisに加えCrouzon症候群,Apert症候群,Peiffer症候群,Capenter症候群に代表されるcomplex cranio-synostosisとに分けられる.頭蓋内圧亢進に対する減圧術に加え,complex craniosynostosisは眼窩,上顎の形成障害による形態,機能障害が加わり,チーム医療の対象疾患として治療が行われている.この頭蓋・顔面骨骨切り術は軟鋼線による骨締結,骨移植術から,チタン製のミニプレートによる強固な固定を行う方法に移り,さらに創外(内)骨延長・固定器が開発された.これにより重篤な術後合併症である感染症は極めて少なくなった.内固定延長器を用いた最近のmonoblockでの頭蓋・顔面一体移動術を中心に現在行っている治療・手技・解剖の一部を紹介する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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