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読者からの手紙
「橋出血に対する治療とその機能的予後—保存的療法と手術的療法の比較—」1)の論文について
著者: 高野尚治1
所属機関: 1西部総合病院脳神経外科
ページ範囲:P.223 - P.223
文献購入ページに移動次に,検討症例を「発症後2週間以上生存した症例について行う」ことで,ここで予後の悪い大型の血腫例は除くというバイアスをかけていることになり,意識レベル,麻痺レベルの改善度の比較は入院時とではなく,術直前と術後を比較すべきです.入院後は高張減圧剤などの内科的治療を両群に行っているわけで,内科的治療継続群と発症後2週間ほどで手術を行った手術施行群の比較では,純粋に手術が寄与した改善度はさらに低くなる可能性が十分考えられます.この点の検討結果はどうなったでしょうか.
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