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症例
血管内手術と外科手術の併用が有用であった後頭部皮下動静脈瘻を合併した神経線維腫症の1例
著者: 田中俊英1 長谷川譲1 神吉利典1 林淳也2 宇井啓人2 宇佐美信乃3 阿部俊昭3
所属機関: 1神奈川県立厚木病院脳神経外科 2神奈川県立厚木病院形成外科 3東京慈恵会医科大学脳神経外科
ページ範囲:P.309 - P.313
文献購入ページに移動Neurofibromatosis type I(NF−1)は第17染色体に異常のある常染色体優性遺伝性疾患であり,café—au-lait spotや多発性のneurofibromaなどの外胚葉系の異常のほか,稀に血管病変など中胚葉系の異常も合併することが知られている1,4,10).脳血管系に関してはこれまで閉塞性病変,動脈瘤,動静脈瘻(arteriovenous fistula:AVF)の合併例が報告されている1-6,8-12).
今回,われわれは後頭部皮下の拍動性腫瘤を主訴とする頭蓋外椎骨動脈,外頸動脈のAVFを合併した神経線維腫症に対して,コイルと液体塞栓材(Eudragid)による血管内手術と外科的手術の併用が有用であった症例を経験したので,文献的考察を加え報告する.
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