icon fsr

文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科30巻4号

2002年04月発行

文献概要

症例

8年後に再発を来した中耳真珠腫由来小脳膿瘍の1例

著者: 遠藤俊毅1 蘇慶展1 中川敦寛1 沼上佳寛1 城倉英史2 白根礼造2 吉本高志2

所属機関: 1山形県立新庄病院脳神経外科 2東北大学医学部脳神経外科

ページ範囲:P.431 - P.435

文献購入ページに移動
Ⅰ.はじめに
 近年,画像診断や抗生物質の発達により耳性頭蓋内感染症は比較的稀な疾患となった.しかし,特に小脳膿瘍の場合,ひとたびこれを来すとその致死率は依然として高率といわれている3-5).今回われわれは一旦治癒した小脳膿瘍が8年後に再発を来した症例を経験した.入院後の検索にて,その原因が中耳真珠腫であったことが判明,中耳真珠腫に対する根本術を施行したところ治癒に至った.本症例につき,若干の文献的考察を加えて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?