文献詳細
文献概要
症例
嚢胞性分を主体とした小脳gangliogliomaの1例
著者: 木下康之1 木矢克造1 佐藤秀樹1 貞友隆1 溝上達也1 津村龍1 白水洋史1 杉山一彦2 栗栖薫2
所属機関: 1県立広島病院脳神経外科 2広島大学脳神経外科
ページ範囲:P.503 - P.507
文献購入ページに移動中枢神経系に発生するgangliogliomaは比較的稀な腫瘍であり,全脳腫瘍の約0.2%と報告18)されている.特に小脳に発生したgangliogliomaは稀で,頭蓋内原発gangliogliomaのなかで2〜9.0%14,19,21)を占めるにすぎない.
最近われわれは大部分が嚢胞性分で占められた小脳gangliogliomaの1例を経験した.渉猟し得た範囲内でかつ記載が明確であった過去16例1,2,4-6,9-12,15-17,20)に,われわれの経験した1例を加えた17例について検討し,小脳gangliogliomaの画像を中心とした臨床的特徴を報告する.
掲載誌情報