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症例
頸部迷走神経原発malignant peripheral nerve sheath tumor(MPNST)の1例
著者: 葛泰孝1 別府高明1 柴内一夫1 小笠原邦明1 小川彰1 黒瀬顕2
所属機関: 1岩手医科大学脳神経外科 2岩手医科大学病理学第一講座
ページ範囲:P.523 - P.526
文献購入ページに移動Malignant peripheral nerve sheath tumor(MPNST)は,軟部組織原発悪性腫瘍のおよそ5%を占め1,2,5,7,11),体幹,四肢,頭頸部などの末梢神経鞘から発生することが多いことから,皮膚科や整形外科分野で治療され脳神経外科医が関わることは少ない.MPNSTは,末梢神経neurofi—bromaから悪性転化し,発症することが知られている2).今回,われわれは頸部迷走神経という稀な母地から発生したneurofibromaが悪性化して再発し,さらに頭蓋内に進展したMPNSTの1例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する.
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