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研究
脳外科手術用立体視三次元ビデオ顕微鏡システムの開発と臨床応用
著者: 清木義勝13 柴田家門1 大石仁志1 三瓶建二1 狩野利之1 宇田川照三1 福与恒雄2
所属機関: 1東邦大学医学部脳神経外科第一講座 2新興光器製作所 3東邦大学医学部脳神経外科
ページ範囲:P.601 - P.606
文献購入ページに移動CT scanがはじめて日本に紹介された頃,時を同じくして手術用顕微鏡が脳神経外科手術に導入された.以来,この顕微鏡は国の内外を問わず,多くの医療メーカーによって改良が加えられ,今や脳神経外科医にとっては顕微鏡なしでの手術は考えられないほどまでに普及した.しかしながら,脳神経外科医にとっては,さらに難易度の高い手術が求められるようになり,手術時間は長時間と化し,手術野への顕微鏡挿入角度の問題から術者の姿勢は極端に制限され,眼精疲労,頸部,背部の筋肉痛,筋肉疲労,腰痛などの原因となっている.
そこで,これらの諸問題を解決するため接眼レンズを覗くことなく,モニター上の画面を見ながら手術を行うことのできる二眼二カメラ方式による立体視手術用ビデオ顕微鏡システムを開発し,その臨床経験を得ることができたので報告する.
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