icon fsr

文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科30巻7号

2002年07月発行

文献概要

研究

内視鏡観察による慢性硬膜下血腫内腔所見の検討

著者: 塩見直人12 橋本直哉1 武内勇人1 山中巧1 中川伸明1 峯浦一喜1

所属機関: 1京都府立医科大学脳神経外科 2久留米大学医学部脳神経外科

ページ範囲:P.717 - P.722

文献購入ページに移動
Ⅰ.はじめに
 慢性硬膜下血腫は頭部打撲を契機として,何らかの原因により血腫被膜が形成され,その後血腫内腔に出血が生じて血腫が増大して発生するとされる7,10,20).しかし,成因はいまだ完全には明らかでなく,その解明には本疾患の自然史および血腫の増大機序の把握が重要である.われわれは本疾患の手術において,術後の残存空気を速やかに排除する目的で,内視鏡を用いて血腫最前にドレナージを挿入する方法を行ってきた10).今回,術中に内視鏡観察で得られた血腫内腔所見と外傷からの期間および再発との関係について解析し,本症の自然史および血腫増大機序を考察することにより,本疾患の治療において有益と考えられる二,三の知見を得たので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら