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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科30巻7号

2002年07月発行

文献概要

症例

生検により診断された脳幹脳炎の1例

著者: 橋本祐治1 金子高久1 森田悦雄1 大瀧雅文1

所属機関: 1帯広厚生病院脳神経外科

ページ範囲:P.725 - P.729

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Ⅰ.はじめに
 ウイルス性脳炎は,治療開始時期が後遺症状,予後に重大な影響を及ぼすため,より早期から開始することが重要とされている.しかし病原ウイルスの特定率は必ずしも高くなく,またその結果に時間を要することから,非典型的な臨床経過を示したり,画像所見が腫瘍性疾患や血管障害と類似するような症例では診断自体が困難となる.
 脳炎を強く疑ったが,主病巣が稀な部位に存在し,さらに悪性リンパ腫との鑑別が難しいため臨床所見のみでは診断に至らず,確定に生検を必要としたウイルス性脳幹脳炎の1例を経験したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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