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症例
ステント留置術後に興味ある脳循環の変動を示し,痴呆症状が改善した両側内頸動脈狭窄症の1例
著者: 酒向正春1 植田敏浩1 久門良明1 福本真也1 大田信介1 大上史朗1 西原潤2 正田大介2 大西丘倫1
所属機関: 1愛媛大学医学部脳神経外科 2大洲中央病院脳神経外科
ページ範囲:P.759 - P.765
文献購入ページに移動Misery perfusionを示す脳主幹動脈閉塞性疾患は,高率に脳卒中発作を起こすことが知られている14,16).しかし,高齢者では認知機能や活気が経年的に低下するため2),神経症状の進行は見逃されやすく,その治療時期を逸することも稀ではない.今回,両側頸部内頸動脈狭窄による進行性痴呆に対して,両側ステント留置術を行い痴呆症状の改善が得られた症例を経験したので報告する.
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