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連載 脳外科医に必要な神経病理の基礎・1【新連載】
脳の発生・発達とその障害
著者: 水口雅1
所属機関: 1自治医科大学小児科
ページ範囲:P.768 - P.777
文献購入ページに移動Ⅰ.はじめに
ヒト中枢神経系の発生過程は器官形成と組織形成とに二大別される.前者は脳・脊髄の肉眼的形態を作る過程で,胎芽期から胎児期前半に進行する.その主なイベントは,①神経管閉鎖(胎生3〜5週),②脳胞形成(胎生5〜10週),③脳溝形成(胎生2〜5月)である.
いっぽう組織学的レベルでは,①未分化幹細胞の分裂・増殖,②神経細胞・グリア細胞の分化,③神経細胞の移動,④髄鞘化,⑤シナプス形成が主要な現象である.
ヒト中枢神経系の発生過程は器官形成と組織形成とに二大別される.前者は脳・脊髄の肉眼的形態を作る過程で,胎芽期から胎児期前半に進行する.その主なイベントは,①神経管閉鎖(胎生3〜5週),②脳胞形成(胎生5〜10週),③脳溝形成(胎生2〜5月)である.
いっぽう組織学的レベルでは,①未分化幹細胞の分裂・増殖,②神経細胞・グリア細胞の分化,③神経細胞の移動,④髄鞘化,⑤シナプス形成が主要な現象である.
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