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連載 医療保険制度の問題と改革への提言・3
現場からの実例・提言—在院日数一率短縮について
著者: 中村博彦1 堂本洋一2 伊藤昌徳3 津金隆一4 寺岡暉5
所属機関: 1中村記念病院 2慶應義塾大学伊勢慶應病院脳神経外科 3東京都保健医療公社東部地域病院脳神経外科 4東海大学脳神経外科 5医療法人(社団)陽正会寺岡記念病院
ページ範囲:P.785 - P.789
文献購入ページに移動平均在院日数の短縮については当院も努力しており,近いうちにベッドの一部を移してリハビリテーションを中心とした分院を作る予定ではあるが,それでも20日を切ることは至難の業であり,本気で在院日数を短縮しようとすると患者さんにとっても大変不幸な状況になる.私個人は中村記念病院に戻るまで東京大学関連病院の脳神経外科に勤務し,そこは厚生労働省(厚労省)がモデルとしているような公的総合病院であったが,多くの病院は入院が長引きそうな脳卒中や肺炎などの高齢者の患者さんには目もくれず,患者さんのことを考えて入院させた研修医が,上司に何故入院させたのかと叱られるような状況であった.
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