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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科30巻8号

2002年08月発行

文献概要

症例

純粋な急性硬膜下血腫で発症した破裂脳動脈瘤の1例

著者: 荒木朋浩1 三平剛志1 村田浩人2 藤原浩章3 滝和郎1

所属機関: 1三重大学医学部脳神経外科 2桑名市民病院脳神経外科 3山本第三病院脳神経外科

ページ範囲:P.861 - P.866

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Ⅰ.はじめに
 脳動脈瘤の破裂により急性硬膜下血腫を来すことは,0.5〜7.9%に認められるとされている2-6,17,19,21).しかし,これらのうち,初回頭部CTにてくも膜下出血を伴わない症例は,文献を渉猟した限りでは本例を含めて18例と,比較的稀であった1,6-13,16,18,20,22).今回,われわれは頭部CT上明らかなくも膜下出血を認めず,純粋に急性硬膜下血腫のみで発症したと考えられる破裂脳動脈瘤の1例を経験し,一期的に血腫除去,並びに脳動脈瘤根治術を施行し,良好な経過を得ることができたので,若干の文献的考察を加えて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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