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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科30巻8号

2002年08月発行

文献概要

症例

Guglielmi detachable coilを用いて治療した破裂fenestrated aneurysm of vertebral artery unionの1例

著者: 西口充久1 杉生憲志1 大本堯史1 西条寿一2 藤沢洋之2

所属機関: 1岡山大学大学院医歯学総合研究科神経病態外科学(脳神経外科) 2藤沢脳神経外科病院脳神経外科 3岡山大学医学部脳神経外科

ページ範囲:P.875 - P.879

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Ⅰ.はじめに
 椎骨脳底動脈系,中でも脳底動脈本幹部動脈瘤に対する開頭・クリッピング術は,一般に非常に難易度が高く,特に急性期例の直達手術は困難である6,14).一方,近年発展してきたGuglielmi de-tachable coil(GDC)を用いた血管内治療は,動脈瘤の解剖学的位置や患者の全身状態不良などの理由で開頭術が困難な例に対しても低侵襲で治療が行えるという利点をもつ17).今回われわれは,くも膜下出血で発症したfenestrated aneurysm of VA unionに対し,急性期に脳血管内手術を行い良好な結果が得られたので,若干の文献的考察を加えて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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