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血管内治療 実技試験官
著者: 滝和郎1
所属機関: 1三重大学脳神経外科
ページ範囲:P.919 - P.920
文献購入ページに移動 日本脳神経血管治療学会の第一回専門医試験が今年行われている.この学会では,認定医は指導医,専門医の2段階式になっている.専門医試験は,筆記試験,口頭試験,実技試験の3部門からなっており,筆記,口頭試験は3月に行われた.現在,実技試験が進行中である.特別な理由を除いて速やかに終了したい,と思っている.というのはこの後,新専門医からの指導医への変更審査,今回の試験の総括,来年の試験問題の作成などがあるため,事務的に進められるところは速やかに進めたいからである.
さて,この分野の治療の特徴として,侵襲は低いが,いったん合併症が起こると重度の症状が出現することがあげられるが,認定医制度が発足した大きな理由の1つに,このような合併症を最小限におさえたいという期待がある.血管内治療のみならず,外科的な治療ではもともと実技試験,あるいはシミュレーション度の高い模擬試験が不可欠であると小生は考えている.実技試験は評価方法が難しいこと,また事務的に煩雑であるなど,種々の理由で大半の学会で行われていない.日本脳神経血管内治療学会は幸い,会員数からしても比較的こじんまりしていること,歴史が浅いことなどの理由で,このような実技試験が可能になったと考えている.
さて,この分野の治療の特徴として,侵襲は低いが,いったん合併症が起こると重度の症状が出現することがあげられるが,認定医制度が発足した大きな理由の1つに,このような合併症を最小限におさえたいという期待がある.血管内治療のみならず,外科的な治療ではもともと実技試験,あるいはシミュレーション度の高い模擬試験が不可欠であると小生は考えている.実技試験は評価方法が難しいこと,また事務的に煩雑であるなど,種々の理由で大半の学会で行われていない.日本脳神経血管内治療学会は幸い,会員数からしても比較的こじんまりしていること,歴史が浅いことなどの理由で,このような実技試験が可能になったと考えている.
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