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症例
同一頸髄レベルに髄膜腫および神経線維腫を発生した頸髄腫瘍の1例
著者: 穂刈正昭13 飛騨一利1 石井伸明1 関俊隆1 岩崎喜信1 中村仁志男2
所属機関: 1北海道大学大学院医学研究化脳科学専攻神経病態学講座脳神経外科 2北海道大学医療技術短期大学衛生技術学科 3北海道大学脳神経外科
ページ範囲:P.953 - P.957
文献購入ページに移動多発性脊髄腫瘍の発生頻度は,全脊髄腫瘍の1.2〜9.5%といわれ7,12),その過半数はneuro-fibromatosis(NF)に合併したものである19).病理学的にはschwannomaあるいはneurofibroma,次いでmeningiomaの同種多発性腫瘍が多く,異種多発脊髄腫瘍例はNF例でも比較的稀といわれる4,8,9,13).さらに非NF例で文献上渉猟し得た異種脊髄腫瘍例の報告はこれまで5例しか報告がない1-3,5,14).本症例は6例目の報告となるが,同一頸髄レベルに発生した異種脊髄腫瘍の報告例はこれまでない.今回われわれは同一レベルに髄膜腫および神経線維腫を発生した頸髄腫瘍の1例を経験したので報告する.
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