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症例
MRAにより経時的変化を追跡したisolated angiitis of the CNSの1例
著者: 橋本祐治1 金子高久1 森田悦雄1 大瀧雅文1
所属機関: 1帯広厚生病院脳神経外科
ページ範囲:P.993 - P.998
文献購入ページに移動Isolated angiitis of the CNS(以下IAC)は中枢神経系に限局した特発性の血管炎で,進行に従い脳梗塞をはじめ多彩な病態を呈する疾患群である.原因として細胞性免疫の機能障害の関与が考えられ,ステロイドや免疫抑制剤の投与が有効とされている.経過中の治療効果や血管炎の活動性の客観的な評価は,臨床症状や脳血管撮影所見の変化からの推測となるが,病初期からの詳細な報告がほとんどないため検査時点がどの病期に相当するかは不確実である場合が多い.
頭痛を初発症状とし経過中に脳出血を併発したIACの症例において,MRAを中心にした急性期から寛解期に至る経時的な頭蓋内血管の形態評価を行ったので報告する.
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