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連載 脳外科医に必要な神経病理の基礎・3
血管障害(1)脳内出血
著者: 吉田泰二1
所属機関: 1秋田県立脳血管研究センター病理学研究部
ページ範囲:P.1011 - P.1016
文献購入ページに移動Ⅰ.はじめに
脳内出血(intracerebral hemorrhage:ICH)は,単に脳出血(cerebral hemorrhage)と呼ばれることもあるが,欧米では,ほとんど前者が使われている.また,高血圧性脳出血も同義で使われるように,原因として,高血圧に関連した脳血管病変の破綻による出血の頻度が高い.しかし,後述のごとくICHを起こす原因は多彩である.
脳血管障害の中でICHの占める割合は約20%である.ICHは高血圧の治療管理の普及により脳梗塞の頻度よりは減少したが,なお多くの人が罹患している.
脳内出血(intracerebral hemorrhage:ICH)は,単に脳出血(cerebral hemorrhage)と呼ばれることもあるが,欧米では,ほとんど前者が使われている.また,高血圧性脳出血も同義で使われるように,原因として,高血圧に関連した脳血管病変の破綻による出血の頻度が高い.しかし,後述のごとくICHを起こす原因は多彩である.
脳血管障害の中でICHの占める割合は約20%である.ICHは高血圧の治療管理の普及により脳梗塞の頻度よりは減少したが,なお多くの人が罹患している.
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