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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科31巻1号

2003年01月発行

文献概要

研究

脳虚血性疾患急性期診断におけるCT perfusion/3D-CT angiography連続施行法の有用性

著者: 中口博1 寺岡暉1 安達忍1 柳橋万隆1

所属機関: 1寺岡記念病院脳神経外科

ページ範囲:P.17 - P.25

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Ⅰ.はじめに
 3dimensional CT angiography(3D-CTA)は,造影剤を末梢静脈にボーラス注入しspiral highresolution CT scannerで頭部CTを撮影,画像断面を横切る造影剤によるCT値の局所的変化をコンピュータでとらえ脳血管撮影像を得るCT撮像法である8).その簡便性と,従来のMRA,DSA画像を上回る空間分解能,写実的な3次元画像によりルーチンな脳血管撮影法として普及しつつある.一方,CT perfusion(CTP)は造影剤をボーラス注入しながら同一断面をダイナミックスキャンして,CT値の局所的変化をとらえコンピュータで局所脳血流量,局所脳血液量を計算し画像表示するCT撮像法である7,9).高速CTの導入により短時間で施行できるようになり,従来のXenonCT,PET,SPECTに代わる簡便な脳灌流画像法として近年再び注目を集めている.CT scannerの技術革新によりCTAとCTPを連続して数分間以内で撮影できるようになった.脳血管撮影像と脳灌流画像を短時間内で同時に得られるため,脳虚血性疾患の急性期診断法として非常に有用であると考えられる12)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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