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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科31巻1号

2003年01月発行

文献概要

連載 脳外科医に必要な神経病理の基礎・7

変性疾患(1)痴呆性疾患

著者: 望月葉子12 水谷俊雄1

所属機関: 1東京都立神経病院検査科 2東京都立北療育医療センター内科

ページ範囲:P.89 - P.97

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Ⅰ.はじめに
 原因不明の痴呆性疾患では神経細胞内に生じる封入体が特に注目され,Alzheimer型痴呆(ATD)やLewy小体型痴呆(DLB)のように封入体の出現量が病理診断上,重視される傾向にある4,10).また,遺伝子異常が明らかになった疾病もあり1),今後,このような分子生物学的解明が進むものと期待される.しかしその一方で,痴呆性疾患は原則として臨床症状によって特徴付けられており,したがって,痴呆性疾患では脳のどの部位が障害されたかということが最も基本であることは言うまでもない.そこで臨床症状との関連からみた痴呆症の全般的な病理といくつかの皮質性の変性性痴呆疾患について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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