文献詳細
文献概要
報告記
10thInternational Congress on Neutron Capture Therapyに参加して(5—ALAによる脳腫瘍可視化および治療の見学)—(独,Essen,9月8〜13日)
著者: 梶本宜永1 宮武伸一1
所属機関: 1大阪医科大学脳神経外科
ページ範囲:P.109 - P.110
文献購入ページに移動Essen大学放射線科教授,Wolfgang Sauerwein博士を会長として,NCT Essenには世界中より約600人の脳神経外科医,放射線治療医,放射線生物学者,硼素化合物の合成に関わる化学者等が一同に会した.本コングレスは2年毎に開催され,前回は大阪で開催されている.本治療法は読者諸兄もご承知のように,棚素化合物を腫瘍細胞に取り込ませ,原子炉において中性子を照射することで,高エネルギーα粒子が細胞一個分の飛程で飛び出すことにより,腫瘍選択的に破壊するという放射線治療法であり,主として,悪性脳腫瘍に対して1950年代より米国で応用されてきた.日本では故畠中担教授が精力的に研究,治療に当たり,今や,脳腫瘍のみならず,メラノーマにも応用されている.
掲載誌情報