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文献概要
解剖を中心とした脳神経手術手技
聴神経鞘腫の手術
著者: 田中雄一郎1 本郷一博1 小林茂昭2
所属機関: 1信州大学脳神経外科 2小諸厚生総合病院
ページ範囲:P.1061 - P.1070
文献購入ページに移動聴神経鞘腫すなわちvestibular schwmannomaの治療において,脳神経外科医に求められる役割は時代とともに変遷してきた.CT以前の時代は,生命にかかわる合併症を出さずに腫瘍を摘出することが求められた.CT時代では顔面神経機能の温存が目標になった.MRIの時代になり小腫瘍診断の機会が増え聴力温存が関心の対象になった.さらに近年定位的照射療法(ガンマナイフ)が普及し,外科的治療の新たな位置付けが模索されている.このような聴神経鞘腫の治療を取り巻く状況の推移を踏まえ,本稿ではわれわれが行っているlateral suboccipital approach1,2,6,9,10,12)について解剖学的視点から手術手技の要点を概説する.
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