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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科31巻10号

2003年10月発行

文献概要

症例

C5/6頸椎症による頭蓋外椎骨動脈狭窄由来に塞栓性梗塞を来した1症例:発生機序と治療法について

著者: 山口真太朗1 坂田清彦1 中山顕児1 重森稔2

所属機関: 1大牟田市立総合病院脳神経外科 2久留米大学脳神経外科

ページ範囲:P.1111 - P.1116

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Ⅰ.はじめに
 今回,頸椎症による骨棘が原因で椎骨動脈sec-ond segmentの高度狭窄を来し,塞栓性機序で下位脳幹および小脳梗塞を生じWallenberg syn-dromeで発症した症例を経験した.頸椎症による椎骨動脈狭窄から塞栓性機序で脳虚血発作を来した症例の明確な報告はわれわれが渉猟しえた範囲では非常に少なく11),その病態,外科的治療法について具体的に言及した報告は見当たらない.そこで症例を呈示し,これらの病態および外科的治療法について文献的考察も加えて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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