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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科31巻11号

2003年11月発行

文献概要

症例

頭蓋内および脊柱管内に多発性病変を呈したRosai-Dorfman diseaseの1例

著者: 佐藤篤1 櫻田香1 園田順彦1 斎藤伸二郎1 嘉山孝正1 城倉英史2 吉本高志2 中里洋一3

所属機関: 1山形大学脳神経外科 2東北大学脳神経外科 3群馬大学第1病理学教室

ページ範囲:P.1199 - P.1204

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Ⅰ.はじめに
 Rosai-Dorfman disease(以下RDD)は1969年にRosaiとDorfman8)によりsinushistiocytosis withmassive lymphadenopathyとして報告された.臨床症状は無痛性両側頸部リンパ節腫脹,発熱,赤沈亢進などを特徴とし,病理所見は成熟した組織球,リンパ球および形質細胞の増殖とリンパ球を貧食した組織球(emperipolesis)を認めるリンパ節の肉芽腫性病変である.節外病変として上気道,副鼻腔,皮膚などにも発生するが,中枢神経系の病変は稀である.今回われわれは,頭蓋内と脊柱管内に多発性の病変を認めたRDDの稀な1例を経験したので文献的考察を加え報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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