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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科31巻11号

2003年11月発行

文献概要

症例

孔脳症を伴い,鑑別診断に難渋した類皮腫の1例

著者: 多田恵曜1 関貫聖二1 桑山一行1 神山悠男1

所属機関: 1高松市民病院脳神経外科

ページ範囲:P.1215 - P.1220

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Ⅰ.はじめに
 頭蓋内類皮腫は全脳腫瘍の0.1〜0.3%と非常に稀であり,嚢胞壁と嚢胞内容からなる先天性腫瘍である.通常,本腫瘍はCT上著明な低吸収域を示し,造影剤による造影効果はみられないとされており,類皮腫に合併する奇形としても先天性皮膚洞3),二分脊椎6),Klippel-Feil症候群10)などが多いとされている.本症例のように.単純CTで高吸収域を呈し,孔脳症を合併した報告例は比較的稀と考えられ,若干の文献的考察を加え報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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