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連載 脳外科医に必要な神経病理の基礎・8
変性疾患(2)系統変性疾患
著者: 若林孝一1
所属機関: 1弘前大学医学部附属脳神経血管病態研究施設分子病態部門
ページ範囲:P.216 - P.222
文献購入ページに移動Ⅰ.はじめに
神経変性疾患は障害部位の系統性によって,これまで運動ニューロン疾患,基底核を侵す疾患,脊髄小脳変性症などに分類されてきた.しかし近年,いくつかの疾患で標的蛋白が同定され,変性疾患の再分類がなされている.これは神経難病とも称される神経変性疾患の病態を明らかにし,治療戦略を考えるうえでも重要なことである.そこで本稿ではキーとなる系統変性疾患に焦点を当て,その病理組織像について概説する.
神経変性疾患は障害部位の系統性によって,これまで運動ニューロン疾患,基底核を侵す疾患,脊髄小脳変性症などに分類されてきた.しかし近年,いくつかの疾患で標的蛋白が同定され,変性疾患の再分類がなされている.これは神経難病とも称される神経変性疾患の病態を明らかにし,治療戦略を考えるうえでも重要なことである.そこで本稿ではキーとなる系統変性疾患に焦点を当て,その病理組織像について概説する.
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