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研究
脳ドックにおける微小点状ヘモジデリン沈着の検討
著者: 堀田祥史1 今泉俊雄1 丹羽潤1 吉川純平1 宮田圭1 真壁武司2 守山亮2 黒川清文2 三上仁2 中村麻名美2
所属機関: 1市立函館病院脳神経外科 2市立函館病院放射線部
ページ範囲:P.263 - P.267
文献購入ページに移動T2*強調像(T2*WI)は,磁場の不均一性により,真のT2値より短縮した見かけ上のT2であるT2*を,gradient echo法でT2強調画像に近い画像となるように撮像したものである.ヘモジデリン内の鉄イオンのように常磁性体がわずかでも存在していれば低信号として捉えられるので,T2*WIは慢性期の出血の診断に適した撮像法である1,13).MRIで検出される微小点状ヘモジデリン沈着(dot—like hemosiderin spot:dotHS)はmicroangiopathyに関連した脳出血の危険因子と考えられている8).正常人におけるdotHSの頻度,個数と各危険因子との関連について比較的バイアスの少ない脳ドック受診患者の結果を用いて解析・検討した.
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