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症例
脳梁膨大部の脳出血でみられた近時記憶障害
著者: 岡泰寛1 前島伸一郎1 森田修平1 石田和也1 國本健1 吉田宗人1 坊岡進一1 岸田知佳1 上好昭孝1
所属機関: 1和歌山県立医科大学リハビリテーション科
ページ範囲:P.289 - P.295
文献購入ページに移動古くからPapezの回路と記憶との関係が論じられ,海馬や視床病変で健忘症候群が生じたとする報告は多い6).一方,脳弓や脳梁膨大部後部領域の病変でも記憶障害がみられることが知られているが,その報告例は少ない1,4,9,15,16,18).今回われわれは,脳梁膨大部後部領域の病変由来と思われる記憶障害を呈した脳出血の1例を経験したので報告する.
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