icon fsr

文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科31巻3号

2003年03月発行

文献概要

症例

頭部外傷後に拡大を見たベルガ腔の1例

著者: 西本英明1 和田司1 黒田清司1 吉田雄樹1 奥口卓1 小笠原邦昭1 小川彰1 平賀恵2 高橋明2

所属機関: 1岩手医科大学脳神経外科 2岩手リハビリテーションセンター

ページ範囲:P.297 - P.301

文献購入ページに移動
Ⅰ.はじめに
 透明中隔嚢胞,ベルガ腔は成人においても高頻度に認められるvariationであるが,進行性に拡大する例は極めて稀であり,成人例においてCSF循環障害による進行性の拡大を確認し得た報告は皆無である.
 われわれは,頭部外傷後に透明中隔嚢胞,ベルガ腔の拡大を呈した成人例を経験した.本例は外傷から2年9カ月間magnetic resonance image(MRI)を用いて経時的に観察されている.本例に対し神経内視鏡下に開放術を行い貴重な所見を得たので,文献的考察を含めて増大機序について検討し報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら