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症例
外傷性椎骨動脈解離に伴う脳底動脈閉塞症に対して急性期血管内治療が有効であった1例
著者: 柴田孝13 扇一恒章1 三宅隆之2 堀恵美子3 山本博道3 久保道也3 桑山直也3 遠藤俊郎3
所属機関: 1石心会狭山病院脳神経外科 2石心会狭山病院循環器内科 3富山医薬科大学脳神経外科
ページ範囲:P.311 - P.316
文献購入ページに移動外傷性椎骨動脈閉塞は,頸椎骨折の合併症の1つであり,ひとたび発症し,さらに脳底動脈閉塞も合併した場合,重篤な後遺症を残し予後は不良である.外傷性椎骨動脈解離に脳底動脈閉塞を合併した場合,極めて緊急な治療を要する.
今回われわれは,頸椎骨折に伴う外傷性椎骨動脈解離による椎骨動脈閉塞および脳底動脈閉塞合併例に対し,急性期血栓溶解と椎骨動脈ステント留置を施行し有効であった1例を経験したので報告する.
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