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改革
著者: 古林秀則1
所属機関: 1大分医科大学脳神経外科
ページ範囲:P.361 - P.362
文献購入ページに移動小泉総理の「改革無くして成長なし」のかけ声で,様々な構造改革について討議され進行しています.医科大学,医療関係では,平成14年(2002年)10月に山梨医科大学と山梨大学が統合し,数多くの国立大学統合がこれに続きます.われわれの大学も平成15年(2003年)10月に統合し,平成16年(2004年)4月に新大学の一期生を迎える予定です.同時期に国立大学の独立行政法人化と臨床研修必修化も開始されます.独立行政法人化は大学の諸資源を産業活性化に活用し,日本の国際的な経済競争力を強化する手段として期待されていますが,マイナス面も数多く報じられています.臨床研修必修化では,従来の大学病院中心の専門に特化した「人を診ずに病気を診る」と批評されている臨床研修を,「プライマリ・ケアを中心に幅広く医師として必要な診療能力を身につけ,人格を涵養する」研修制度に改変するのが狙いです.
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