icon fsr

文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科31巻4号

2003年04月発行

文献概要

解剖を中心とした脳神経手術手技

中脳病変に対するoccipital transtentorial approach

著者: 斉藤延人1 佐々木富男2

所属機関: 1群馬大学医学部脳神経外科 2九州大学大学院医学研究院脳神経外科

ページ範囲:P.383 - P.391

文献購入ページに移動
Ⅰ.はじめに
 中脳には動眼神経核や錐体路をはじめとする重要な神経核,神経路が密集しており,神経脱落症状を出さずに手術を行うことは容易ではない.この部位では松果体部腫瘍の手術が最も一般的と考えられるが,これについては他の書物に詳しいので参考にしていただきたい.そのほかに中脳の手術の適応となる疾患として神経膠腫,血管腫,脳動静脈奇形(AVM)などが挙げられる.いずれにしろ表在性のものかexophyticなものがよい手術適応となってくる.本稿では中脳に切り込んでいく場合にどのように考えればよいのかに焦点をおき,中脳の海綿状血管腫に対するoccipital tran—stentorial approachを解説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?