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研究
粥状動脈硬化性頸動脈病変と脳室周囲高信号域(PVH)の関連性
著者: 玉置智規13 石原正明2 小松原清光1 林靖人1 植松正樹1 大山健一1 高橋弘1 水成隆之1 寺本明1
所属機関: 1日本医科大学脳神経外科 2東戸塚記念病院検査科 3日本医科大学付属第二病院脳神経外科
ページ範囲:P.393 - P.398
文献購入ページに移動MR画像,特にT2強調画像やfluid attenuated in-version recovery(FLAIR)法で鋭敏に捉えられる側脳室周囲高信号域(periventricular hyper inten-sity:以下PVH)は,病理組織学的所見との対比から多くの異なる変化が含まれていることが示唆されおり,その成因には加齢,高血圧,特に虚血性病変の存在が関与するとされている1,5,8,16).その虚血性病変の成因に深く関与しているのが粥状動脈硬化であるが,PVHと粥状動脈硬化の関連を検討した報告は少ない.そこで,今回われわれは,頸動脈粥状動脈硬化を低侵襲で評価できる超音波断層法(B-mode法)を使用し,粥状動脈硬化とPVHとの関連を検討したので報告する.
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