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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科31巻4号

2003年04月発行

文献概要

研究

頸椎前縦靱帯骨化症の臨床および放射線学的検討

著者: 宮澤伸彦1 秋山巖1

所属機関: 1秋山脳外科

ページ範囲:P.411 - P.416

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Ⅰ.はじめに
 頸椎前縦靱帯骨化症の中で数椎体連続して存在する例は稀であり,ほとんどがdiffuse idiopathicskeletal hyperostosis(DISH)に伴う例である.一方DISHは欧米諸国では比較的報告例が多い疾患であり1,2,5,6,8,10,11,14-16,18,20),臨床的・放射線学的特徴検討が精密になされているものの特定の疾患範疇に入るかは依然議論のあるところではある3).さらに,本邦,特に脳神経外科領域では,DISHは稀な疾患と考えられており,数例の症例報告をみるに過ぎない7,9,13,17,21.今回筆者らは嚥下障害を主訴としていたが原因が判明せず当科を訪れDISHに伴う前縦靱帯骨化症による圧迫が原因と考えられた例を経験し,これを契機に一脳神経外科病院におけるDISHおよびDISH-like patholo—gies12)に伴う頸椎前縦靱帯骨化症の臨床的・放射線学的検討を行い,特に嚥下障害,OPLLとの合併頻度について詳細に調査したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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