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症例
外傷性多発急性硬膜下血腫に対する治療経験
著者: 本橋蔵1 亀山元信1 昆博之1 藤村幹1 小沼武英1
所属機関: 1仙台市立病院脳神経外科
ページ範囲:P.529 - P.535
文献購入ページに移動切迫脳ヘルニア(impending cerebral herniation)を来している急性硬膜下血腫(ASDH)に対しては直ちに開頭術あるいは緊急穿頭術後に即開頭術をするのが一般的である.しかし中には緊急穿頭術のみで十分な結果が得られる症例も存在する6).重症頭部外傷例では開頭血腫除去術の最中や直後に対側に血腫が生じ,救命の機を逸する症例もみられる1,8,9).今回,われわれは,impending herni-ationを来しているASDHに対して救命救急センター外来(ER)にて緊急穿頭術が行われた後,引き続き生じた血腫に対して開頭手術が行われた2症例の多発性ASDHを経験したので報告する.
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