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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科31巻6号

2003年06月発行

文献概要

症例

Pure leptomeningeal venous drainageに存在したvarixから出血した横S状静脈洞硬膜動静脈痩の1例

著者: 吉田英紀1 金子好郎1 大浅貴朗1 小笠原貞信1 魚住洋一1 河野輝昭1 川口務2

所属機関: 1福岡徳洲会病院脳神経外科 2函館共愛会病院脳神経外科

ページ範囲:P.657 - P.661

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Ⅰ.はじめに
 最近,静脈洞内に流出することなく,lepto-menigeal vein(LMV)に流出する硬膜動静脈瘻が,pure leptomeningeal venous drainage(PLMVD)を有する硬膜動静脈瘻として報告された2,3).このタイプの横S状静脈洞硬膜動静脈瘻は重篤な病態を引き起こしやすく,また血管構築や脳循環動態に特徴があり,治療方法は直達手術が有効であると報告されている.私達は,このタイプの横S状静脈洞硬膜動静脈瘻でPLMVDに存在したvarixから出血を来した症例を経験した.症例を呈示し文献的考察を加え報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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